暮らし魔法館 ダウジング・風水

「わが家はむかし・・・」
~古地図で探る土地利用の変遷~
(古地図PCデータ)

古地図
データCDを3000円(税込、送料共)で頒布します。

大阪・大災害の記録(ご参考)

 どの宗派にも属さず、聖徳太子の十七条憲法にある「和の精神」に則り「和宗」を名乗る日本初の官寺、四天王寺は、地震や火事、台風や争乱により度々被災しながらも復興を重ねてきました。四天王寺の災害をさかのぼると、地震によるものも少なくありませんが、ちなみに『大阪建設史夜話』から地震や津波の記録を拾い出してみましょう。

 古いところでは887年(仁和3年)7月30日、津波の被害として記録されています。南北朝のころ1361年(正平16年)6月24日、地震で金堂が倒壊、翌月の7月24日には海潮膨溢による溺死者数百人との記録があります。

 1585年(天正13年)11月29日および1596年(慶長元年)7月(伏見の大地震)など京都方面の地震でも、堺で海潮が上がり多数の溺死者が出たと報ぜられています。大坂でも大きな被害があったと想像されます。

 1707年(宝永4年)10月4日の地震では、大津波とこれに流された船舶が河川の橋梁に激突して押し倒され、死者は圧死が734人、洪水死1万人と記録されています。1854年(嘉永7年)6月14日の地震では、近畿はじめ中部、北陸、中国地方など広範囲にわたって家屋が倒壊しており、死者行方不明もそれぞれの地域で数百人単位ということです。

 同じ年の11月4日、関東から西日本全体にふたたび大地震が起こっていますが、大坂では、死者がおよそ630人、船に避難して難破した人を合わせると「幾千人とも相分からず」というほどの規模です。大阪でも地震や津波は、けっして少なくないのです。

あなたの家屋、かつては池の上?

「わが家はむかし・・・」(古地図PCデータ)
~古地図で探る土地利用の変遷~ ■阿倍野区を中心に-
  • いくつかの鉄道の路線や高速道路が、あるいは学校や病院などの公共施設が、あるいは近代的な住宅地が、かつては池や湖沼、海浜であったことを憶えている方もいらっしゃることでしょう。時代の変化、人口増加にともない土地利用も進んできます。
  • わが家のある場所はむかし・・・。古地図を時系列で並べると、地形や土地利用の変遷がよくわかります。居住している地域が、かつてはどんな姿であったか知ることは、防災面、資産形成面でも役に立ちます。
  • 日本ニュートラルポイント研究所(難波双六代表)では、阿倍野区とその周辺を含む古地図をPDF化(分割表示)しました。希望者にはCD(PCデータ)を1枚3000円(税込、送料共)でお頒けしています。氏名とご連絡先(住所)をご記入のうえEメール(cosmos@ladies.jp)にてお申込みください。お支払は、郵送時に同封の郵便振替用紙をご利用ください。
CD収録内容:阿倍野区を含む大阪市の古地図を収録
  1. 大正10年(阪南郊外精圖)
  2. 昭和15年(最新大阪市街圖)
  3. 昭和13年(大大阪区勢地圖)
  4. 昭和38年(大阪市区分詳細図「阿倍野」)
  5. 昭和13年(住吉区官衛著名會社商舗広告一覧)
  • いずれもPDF分割表示。約千年前の大阪の姿を残す浪速往古図(JPG、阿倍王子神社蔵)を収録しました。

監修/難波双六
制作/日本ニュートラルポイント研究所(郵便振替/00910-8-5544)
頒価 3000円(税込、送料共)

お申込みは、メールで!cosmos@ladies.jp


  • 身近に悲劇を体験した人もおられたであろう阪神・淡路大地震から25年。その後、鳥取や東北など遠方に発生した地震から伝わる「揺れ」を、ここ大阪で体感した人もきっとおられることでしょう。近未来に発生することが確実視されている東南海地震や、予測困難な大阪湾周辺の地震発生にいかに備えるかは、喫緊の課題となっています。
  • 大地震やそれにともなう津波などによる被害は甚大で、たった一度で破局的なものとなります。生存の有無、ケガや疾病、資産(財産)の喪失、心理的ダメージなど、その影響は計り知れません。
  • 地震が発生したらどこへ行けばよいのか、自分や家族の生命を守るためにはどうすればよいのか、来るべき破局に備え、日頃から身の回りを点検しておきたいものです。
  • 家であれ職場であれ、あるいは通勤や通学途上であれ、地震が起これば、まず優先するのは身の安全を確保することです。建物の破損によって生じる落下物や倒壊の危険から身を遠ざけましょう。エレベーターには乗らないようにするのが原則です。津波や水害の場合は、見通しのよい高台へ移動するのがよいでしょう。交通渋滞を避けるため、車を離れることも視野に入れておきましょう。密集地では火災の発生に要注意です。風の向きや強さによっては、火は一挙に燃え拡がります。
  • 地震災害により、電気、ガス、水道も使えなくなります。トイレでは水を流すことができません。ケイタイ電話も、一時的には使えないとかんがえておいたほうがいいでしょう。

  • 災害に備えて安全対策の基本となるのは、生活の大部分を過ごす居住地と家屋です。土地や家屋は、資産面でもウエートが大きく重要です。「立地のよい」不動産は比較的売りやすいのですが、環境など条件が悪いと、安くてもすぐに売ることができません。万が一、災害によって土地や住宅が失われたとしても、残った住宅ローンは返済しなければなりません。
  • 住宅や宅地を購入するときは、外観や利便性だけでなく、できれば、洪水になっても水没しない地域とか、地盤のしっかりした場所を選ぶにこしたことはありません。
  • 海抜(海面からどのくらいの高さがあるか)は地形図に表記されていますし、自治体などが発行する防災マップにもたいがい記載されています。
  • さらに、家屋のある場所が、以前はどのような状態であったのか調べてみましょう。古い地図を見ると、その場所にかつては何があったのか、池や湖沼、海浜あるいは水田や湿地帯であったのか、など土地利用の変遷が分かります。
  • 埋立地はとくに災害時、地盤の不等沈下や液状化により、家屋の破損や倒壊、埋没の原因となることもあるので注意が必要です。
  • 河川が運んできた土砂が集積、かつては八十島といわれ、大阪河口に発達した大阪平野には運河が張り巡らされ、水運には好都合の立地となり全国各地から物産が集積して発展しました。しかし時には、台風や洪水、地震や火事といった災害も起こっています。
  • 今回は住宅のみに目を向けましたが、居住面でのメリットが、商売上のメリットと一致しないことは少なくありません。不動産の価値は、用途や目的によって異なるのです。したがって一概に論じることはできないということを、あらかじめおことわりしておきます。

(難波双六)