まつむし音楽堂通信

 2015年 春号

 

●「瞑想教室」が人気とか。とある山寺の「瞑想教室」に、「お金の遣い方がわからない」から参加したという中国人の成金がいたそうです。モノが充足すれは、次はココロの充足ということでしょうか。うらやましい話ですが、衣食足りて名誉や財産といった世俗的な欲望が満たされたとしても、ココロに生じる隙間を埋めるのはかんたんではないようです。

●お金でココロをコントロールするのは難しいでしょうが、ココロを自在にコントロールすることができれば、ヒトや組織を上手に動かしてお金儲けをすることもできましょう。だからこそわたしたちは、ヨガや座禅の行に含まれる「瞑想」にひかれるのですね。

●座禅行などにより集中力をやしなって正しくモノを視るチカラが身につけば、煩悩を去り、病魔を克服し、安心立命を得ることも不可能ではありません。「瞑想」によって得たヒント(ヴィジョン)を活用すれば、きっと新しい道がひらかれることでしょう。

●わたしたちは「生・老・病・死」といった人生のサイクルを変えることはできませんが、どのような状況にいても「幸福」でありたい、と願うのが人情です。「死」といかに向き合うのか、「幸福」な「死」とは、そして「幸福度」は・・・

●映画「マエストロ」では、シューベルトの「交響曲第8番ロ短調(未完成)」の本番演奏を独り占めして昇天するという意外な結末が用意されていました。「瞑想」の後のプログラムとして、参考になるかもしれませんね―。  

(和田高幸)

←「まつむし通信Topへ」

↑PageTop

▲Top