まつむし音楽堂通信

 2017年 初秋号

 

●21世紀に入ってからは、携帯端末の進化やインターネットの普及などで、メディア環境がすっかり変わってしまいました。新聞や地上波TVのようなマス媒体も、大勢の人たちに同時に共通の情報を発信するという役割を果たしつつも、生活スタイルにあわせた視聴に対応できるよう刻々と変化しています。しかし、わが身としては、いかに対処すべきでしょうか-。

●すでに前世紀の産物となったVHSビデオ機器で録りためた動画やテレビ番組の記録も、再生できなくなる日が迫ってきました。そこで、ビデオテープをDVDに保存するため、また整理を兼ねてブルーレイディスクレコーダーを購入しました。

●ブルーレイディスクは容量が大きく、ハイレゾ音源にも対応できそうだというのも購入した理由の一つです。さっそく、VHSテープをDVDディスクにダビングする作業を開始しましたが、難点は時間がかかることです。これを克服するには、ダビングするテープ素材を絞り込むしかありません。それにしても相当な本数です。適当に視聴しながら、不要なものは捨て去るしかありません。

●一方、前世紀の産物が復活した例もあります。レコードです。電器屋さんで多数のレコードプレーヤーが展示されているのを見るのも最近のことです。CDが普及しはじめた1980年代、レコード愛好家のほとんどがCDへの移行を積極的に受け入れ、大量のレコード(ディスク)を処分した人も少なくありません。わたしの場合は、愛着もあっていまでも書庫に収めていますが、重くて場所をとるのが難点です。

●電蓄からステレオへ移行した60年代、高価なレコードの音を聴くのは特別なことでした。小学生や中学生時代に音楽室で聴いたレコードの音を覚えている方もいらっしゃることでしょう。まつむし音楽堂では80年代のレコードプレーヤーが今も現役です。近いうちに、レコードコンサートをして、リクエストを伺いながらレコードに親しんでいただこう、とプランを練っています。

(和田高幸)

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