まつむし音楽堂通信

 2018年 節分号

 

●大阪でも日中の最高気温が摂氏1度とか2度とかの寒さ。1月下旬の日本列島は、大寒波の影響で交通機関の乱れが報道されています。自然界のわずかな変化に右往左往するヒトの日常は、感覚というよりは情報に支配されていると思うのはわたしだけでしょうか。。

●たまたま1月中旬にコペンハーゲン(デンマーク)へ出かけましたが、まず気になったのは飛行機が予定通り運航するかどうかです。天気予報によっては、欠航することも想定しておかなければなりません。

●情報化社会を制するのは圧倒的にデジタル技術ですが、クレジットカードも例外ではありません。デンマークでは数年先に現金通貨がなくなるのだそうです。つまり、どこへ行ってもカード一枚で支払いができるので現金が要らないというわけですが、大勢でレストランに入っても、割り勘でのカード払いにも対応してくれるのでたすかります。

●ただカードは自分で差し込んで、覗かれないように暗証番号を打ち込むのがふつう。さすが個人主義のお国柄、自己責任ということですね。表示価格は税込で、レシートには明細と税額が記入されていますが、間違えないように機器を使いこなすのも接客の技。なかなかのものです。

●巨大な飛行場では、荷物の預け入れや搭乗手続きも機械が相手。パスポートや電子チケットをスキャナにとおして自分でしなければなりませんが、高齢者にはお手上げです。デンマークの人は、老若男女の隔てなく、きっとデジタルに前向きなんですね。

●AI時代がそこまでやって来ても、何よりも人権を先行させるのが世界のトレンドとなっているようです。便利さを受ける人、便利さを与える人、どちらになるかは時と場合にもよりましょうが、まずは人のハートを傷つけないように心がけることが、求められています-。

(和田高幸)

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