まつむし音楽堂通信

 2020年 春号

 

●「♪春は名のみの風の寒さや・・・」(早春賦)。暦のうえでは春というものの、相変わらず寒さはきびしい、春の到来を告げる鶯の声が聞けるのはいつか、といった歌詞だと記憶していますが、暖冬といわれるこの冬にはすこし違和感があるようです。すでに地球は、単なる気象異変として看過できない状態になっているのかもしれません。

●世界的に離合集散(りごうしゅうさん)の気配が漂う節分(2月3日)の頃。例年にはインフルエンザの流行が伝えられる季節ですが、ことしは中国武漢で発生したコロナウイルスによる肺炎が大きく報道されています。

●ウイルスは、細菌と異なり細胞がありません。したがって細胞をもつ動物や植物、バクテリアなどの細菌に寄生(感染)して生き延びるのが特徴です。もともと風土病のようなウイルス病が地域を超えて蔓延するのは、生態系の乱れが原因となっている可能性があります。

●予防にはウガイと石鹸による手洗いを実行、さらに免疫力を高める工夫をしなければなりません。症状には軽重がありますが、免疫力にも個人差があります。まずは罹ったときにどうするか、心の準備をしておくことが必要かもしれません―。

(和田高幸)

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