まつむし音楽堂通信

 2016年 冬号

 

●年末恒例のNHK紅白歌合戦が、ことしから抜本的に改変されるそうですが、すでに平成生まれの先陣が三十路まぢかとなり、1990年前後のバブル期に青春を過ごした人たちは今や社会の中軸ですから当然といえば当然でしょうね。昭和の産物は、レトロな興味をひくものでしかなくなったのかもしれません。

●英国のECからの脱退、トランプ氏の米国次期大統領、・・・米中露をめぐる領土や基地の駆け引きはこんごどのように進展するのでしょうか。2017年の根数は「1」(2+1+7=10→1)、「1」は新しい期間の始まりですが、分裂や孤立といった意味もあります。

●「1」の数意をつよめる「11」は、「9・11」や「3・11」など大惨事を想起させますが、故小松左京氏の代表作「日本沈没」(1973)の下巻をたまたま開いたら、「アジア東部の大陸棚、とりわけ日本列島弧を中心にして、巨大な地殻変動が起こりかけている。というアメリカ測地学会の発表が電撃のように世界をゆすぶったのは、三月十一日、・・・東部時間の午後二時・・・」(第5章-8)とありました。

●なにか予言めいたものを感じさせますが、地震と津波、火山の噴火がセットになっているというのは「日本沈没」でも明らかです。災害が少ないといわれる大阪でも、瀬戸内海や大阪湾に眠る未知の断層が動いたら上町台地は津波を被るかもしれません。2017年は、九星暦では「一白水星」。火事や水害には注意が必要でしょう-。

(和田高幸)

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