まつむし音楽堂通信

 2018年 盛夏号

 

●地震、台風、大雨・・・さらに猛暑が続くことしの夏。気温が体温を上回り、熱中症で死亡する人が続出するなど尋常ではありません。ところで半年前の記録を見ると、『大阪でも日中の最高気温が摂氏1度とか2度とかの寒さ。1月下旬の日本列島は大寒波の影響で交通機関が乱れ・・』と報道されています。夏でも冬でも、わたしたちの暮らしは、気温差に大きく左右されているのが分かります。

●西日本豪雨では、浸水や土砂災害が相次ぎ、家屋を失った人たちも少なくなかったようです。ラジオでは「避難勧告」や「避難指示」の警告が番組に割り込んで頻繁に放送されていました。安心の場所である「避難所」も、水がない、プライバシーが守れない、など問題が指摘されているようです。停電にともなう交通網の遮断、道路の渋滞による物流の停滞、などもしだいに明らかになってきました。「暮らし」を守るのは、けっしてラクではありません。

●気象異変は、地球の「温暖化」が原因とされていますが、太陽や月、惑星など天体の動きも少なからず関与しているようです。このところ、太陽には「黒点」がほとんど見えません。太陽活動の低下により地球に降り注ぐ「宇宙線」が増加、結果として「雲」が増え、降水量が増えているという説もあります。

●自然災害が増え、しかも激甚化する傾向が強まっていますが、暮らしの中心となる家屋は、海水面よりも高く地盤が安定した場所であるにこしたことはありません。しかし、商売は人の集まる低地となることが多いので、いざというとき、どこへ移動すればいいのか、その手段は、といろいろ案を練ることが必要です。

●「備えあれば憂いなし」と言いますが、「言うは易く、行うは難し」です。「安心立命」の境地に向けて、「掛け声だけは勇ましい」というのが、昨今のわたしの現実でしょうか―。ご自愛ください。

(和田高幸)

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