まつむし音楽堂通信

 2019年 歳末号

 

●クリスマスシーズン。各地で「第九」が聴ける季節となりました。欧米ではヘンデルのメサイア、「ハレルヤ・コーラス」が定番でしょうか。合唱に参加するのを楽しみに待つ人も大勢いらっしゃいます。

●十字架にかかった救世主「イエス・キリスト」の降誕をお祝いするクリスマスは年末の行事、夜の長い「冬至」のお祭りが習合したという説もありますが、春の光を待ち望む期待感は、北欧などでとくにつよいようです。

●現在では日常的に馬を見ることはありませんが、戦後、半世紀ほど前までは、農家ではもちろんですが、都会の道路でも馬を引く姿が見られました。かつては牛にとってかわったように、自動車が馬にとってかわったのでしょうね。

●「馬」といえば聖徳太子も「厩戸皇子(うまやどのみこ)」と呼ばれたように、馬小屋で生まれています。戦(いくさ)に馬は不可欠ですが、騎馬民族の習慣では、男子が生まれると馬屋の飼葉桶に寝かせたといわれています。誕生してまもなく歩きはじめる馬の丈夫さにあやかったのかもしれません。

●英国のEU離脱は確実となりましたが、アイルランドやウエールズはどうなるのでしょう。アジアでは香港、台湾など中国の動向が気になります。時代は大きく転換していますが、馬にとってかわった「自動車」に続くのは何でしょう。「ドローン」でしょうか、「空飛ぶ円盤」ならぬ「空飛ぶ自動車」でしょうか。

●AI(人工知能)時代。技術の世界では、すでに想像を超えたディバイスの数々が実現しています。「よいお年を・・」が聞かれる季節、「空想」に耽る自由に身をゆだねるばかり―。

(和田高幸)

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