暮らし魔法館 片山学

暮らしに役立つ "魔法の" 講座

≪第二回≫日本の年中行事「お盆」について

日本最終神祇師 片山交壽神祇講傳会「龍灯の集い」テキスト(2002)より
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ぶっせつうらぼんえさほう

佛説盂蘭盆供作法

こうやさんまいひじり  

高野三昧聖 在家用

一、 一心に請じ奉る盂蘭盆(うらぼん)教主久報親恩(くほうしんのん)・釋迦牟尼如來。
唯願わくは 佛前に降臨して 我が供養を受け玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。
  一心に請じ奉る盂蘭盆(うらぼん)教主親抜苦(しんばっく)法門・修多羅(しゅたら)蔵。
唯願わくは 佛前に降臨して 我が供養を受け玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。
一、 一心に請じ奉る十方自恣得道(じしとくどう)聖賢(せいけん)・菩薩・僧衆。
唯願わくは 佛前に降臨して 我が供養を受け玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。
一、 一心に請じ奉る十方自恣得道聖賢・縁覺・僧衆。
唯願わくは 佛前に降臨して 我が供養を受け玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。
一、 一心に請じ奉る十方自恣得道聖賢・聲聞・僧衆。
唯願わくは 佛前に降臨して 我が供養を受け玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。
一、 一心に請じ奉る報親(ほうしん)・入道(にゅうどう)・起教(ききょう)・利生(りしょう)・目蓮尊者。
唯願わくは 佛前に降臨して 我が供養を受け玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。
 

 

釋迦と 真教法と 三乗の賢聖と 目蓮尊者とを稽首し奉る。
我れ今 教えを受けて親の恩を報す。
願わくは 慈悲の心を動かして讃歎を免し給え。我ら各々所生の父母の深恩を報答せんが為に 飯食・百味・五果・香油・梃燭を供へて、 三寶と 十方の自恣大徳・衆僧とに供養し奉る。
願わくは 現在の父母をして 寿命百年にして 一切苦惱を憂ひ無く、乃至 七世の父母も 餓鬼の苦しみを離れ 諸佛の國に生じ、福楽極まりなからしめ 法界に
普き無量の衆生 此の薫修の功徳を受けて、共に利益に潤はんことを。
  三唱。 一香。 一禮。
 

 

至心に懴悔す 我等所生の父母多生の親縁・自己・真常にそむき、とこしえに(長い)生死に流る無明に隨て倒想し 欲境隨て攀縁す。六情をほしい(恣い)ままにして 殊更に十悪を作る。貪瞋・邊見・窃盗・邪淫・兩舌・悪口・以て ごぶ(欺誣)し きご(倚語) 妄言 然もおうあく(誑惑)す。しかのみならず 財を惜しみ 色にすさみ 酒を楽しみ聲を楽しむ。僧尼をまんにく(慢辱)し、佛法をきょうりょう(軽凌)し、衆生の血肉をらだん(◇)し、無量の含靈をしょうざん(傷残)す。萬劫のわざわい(禍)を思はず。唯一時の美を省りみる。或いは現に厄難に逢ひ、或いは後にちんりん(沈淪)受けん。かたじけ(忝)なくも心を起こして佛に歸依し奉る事を得たり。現身をおさ(修)めて 徳に報すべし。幸いに佛の歓喜日、僧自恣の時に遇い仰いでじょうご(調御)の法門に從ひ 以て盂蘭盆の供を奉る。唯惟んみれば生縁、義重し。哀慕の情深し。是に仍てたやすくけし(假◇病氏)を伸へ、替って懴悔を述ぶ。三寶威神の加被、衆僧・功行の冥薫によって倶時に除滅せしめ もうもつ(亡没)の者はたましい(靈)を佛國にうつ(遷)して長く冥土を脱し、生存の者は壽を人間に保って常に病なく善根いよいよ堅く。正真ますます深くともに輪廻を出でて、悉くあんにょう(安養)に生ぜん。無縁普くおおひ感あるは 遂に通せん。
願わくは哀憐を垂れ給ひて 俯して護念を為し玉へ。
  三唱。 一香。 一禮。